水景SUIKEI

水量・方式別のヒーター比較

水槽ヒーターおすすめ10選30・45・60・90cm別に比較

同じ30cm水槽でも、薄型とキューブでは必要なヒーターが違います。水量は合うのに本体が置きにくい、コードが届かない、という迷いもあります。まず水量・温度設定・設置スペースを確認し、水作・エヴァリス・GEXの10製品から自分の水槽に合う候補を比べましょう。

更新 2026.10.13 / 製品ページ・説明書で確認/実使用比較は未実施
水作 コンパクトオートヒーター 60の商品画像水作コンパクトオートヒーター 60
エヴァリス プリセットオートヒーター AR80Wの商品画像エヴァリスプリセットオートヒーター AR80W
GEX NEW セーフカバー ヒートナビ 80の商品画像GEXNEW セーフカバー ヒートナビ 80
小型水槽の固定式と可変式。画像:楽天ウェブサービス/販売店提供。実物の大きさは同一縮尺ではありません。
先に結論

水槽幅ではなく、実水量で選びます。

熱帯魚水槽で26℃前後に固定するなら、水作かエヴァリス。魚種や季節に合わせて温度を変えるならGEXです。

電気代が気になる方へ60cm水槽の電気代を、W数と稼働率から計算する →
10〜20L
水作60/エヴァリスAR50
24〜40L
AR80・AR100/GEX 80
57〜110L
AR150・AR200/GEX 160・220
90cm水槽
150L以下ならGEX 300
SIZE GUIDE / 早見表

水槽サイズから、最初の候補を絞る。

同じ横幅でも奥行きと高さで水量が変わります。下のW数は入口として使い、最後は水槽の公称容量とメーカーの適合水量を照合してください。

水槽の目安水量の目安固定26℃前後温度可変
30cm薄型約10〜18L水作60 / AR50—
30cmキューブ約24〜27LAR80GEX 80
45cm規格約35〜40LAR100公式適合48L級を確認
60cm標準約57〜60LAR150GEX 160
60cmワイド約100〜120LAR200(100L以下)GEX 220(110L以下)
90cm標準約150〜180L実水量を個別計算GEX 300(150L以下)
目次を開く:選び方・使い方・購入前の確認
01

30・45・60・90cm。必要W数を、水量から読み替える。

30cm水槽はすべて同じではありません。30×18×24cmの薄型なら満水でも約13L、30cmキューブなら約27Lです。前者は水作60WやエヴァリスAR50、後者はAR80やGEXヒートナビ80を最初に比べます。45cm規格は約35〜40LならAR100、標準60cmの約57〜60LならAR150またはGEX160が基準です。

60×45×45cmは計算上約121L、90×45×45cmは約182Lです。底床や水位で実水量は減りますが、都合よく適合上限へ収めるための計算には使いません。60cmワイドで100L以下ならAR200、110L以下ならGEX220。90cmはGEXナビパック300の150L上限へ入るかを実水量で確認し、超えるなら販売店やメーカーへ構成を相談します。

  • 30cm薄型:約10〜15L
  • 30cmキューブ:約24〜27L
  • 45cm規格:約35〜40L
  • 60cm標準:約57〜60L
  • 60cmワイド:約100〜120L
  • 90cm標準:約150〜180L
02

冬の昼ではなく、夜明け前の最低室温を見る。

メーカーの適合水量は、周囲温度やフタ、水の循環といった条件の上に成り立ちます。昼間の暖房中に20℃ある部屋でも、明け方に10℃まで下がるなら、26℃まで埋める温度差は16℃です。上限ぎりぎりのヒーターほど通電時間が長くなり、設定温度へ届かない可能性も上がります。

購入前に最低室温を一晩だけ測り、水槽の公称容量、実際の水位、目標水温と一緒にメモします。窓際、玄関、床近くは冷えやすいため、同じ家でも置き場所で条件が変わります。W数を一段上げれば万能になるわけではなく、最終的には各製品の公式適合へ合わせます。

買ってから「入らない」を防ぐ

水量が合ったら、本体とコードの置き場所を比べる

商品写真だけでは、吸盤で固定したときの出っ張りやコードの長さは分かりにくいものです。小型水槽で迷いやすい3製品を例に、購入前に測る場所を整理しました。同じ水槽に3台とも使える、という意味ではありません。

水作 コンパクトオートヒーター 60の商品写真
水作 コンパクトオートヒーター 60。画像:PALMY EXPRESS/楽天ウェブサービス

水作60は、小さくても18Lまで

適合・方式
約10〜18L/26℃固定
大きさ
幅4.5 × 奥行2.5 × 高さ12cmキスゴムを含む寸法
配線
コード 約1m

奥行きの浅い小型水槽なら、厚みも見ておきたいところ。水作60はキスゴム込みで奥行2.5cmです。ただし、見た目が収まっても保温能力が足りるとは限りません。水が24L入る30cmキューブには、この機種を選びません。

メーカーの仕様を確認する水作60の注意点と購入先 ↓
エヴァリス プリセットオートヒーター AR80Wの商品写真
エヴァリス プリセットオートヒーター AR80W。画像:charm 楽天市場店/楽天ウェブサービス

AR80は、水槽内の16.2cmを確認

適合・方式
10〜30L/26℃固定
大きさ
幅5.5 × 奥行4 × 高さ16.2cmメーカー記載の本体寸法
配線
付属コード 約80cm

30cmキューブで固定式を選ぶなら候補になります。先に見たいのは、石や流木の脇に本体を置く余地と、コードが届く経路。26℃前後で飼えることが前提なので、温度を細かく変えたい人はGEXの可変式と比べてください。

メーカーの仕様を確認するAR80の注意点と購入先 ↓
GEX NEW セーフカバー ヒートナビ 80の商品写真
GEX NEW セーフカバー ヒートナビ 80。画像:charm 楽天市場店/楽天ウェブサービス

GEX 80は、水槽の外にも置き場所が必要

適合・方式
約26L以下/15〜32℃に設定
大きさ
約幅5.3 × 奥行3.8 × 高さ11.6cm水中のヒーター部の寸法
配線
ヒーター側 約45cm/電源側 約1.2m

温度を選べる代わりに、水槽の外へ調節部を固定する場所が必要です。ヒーターから調節部までのコードは約45cm。電源コードの1.2mだけを見て買うと、置きたかった位置に届かないことがあります。二つの経路を分けて測りましょう。

メーカーの仕様を確認するGEX 80の注意点と購入先 ↓

上の3製品の寸法・配線を2026年10月13日にメーカー情報で確認。商品画像は同一縮尺ではなく、温度安定性の実測比較も行っていません。

ADAの36cm水槽に設置した水作コンパクトオートヒーター60。黒い板状の本体と吸盤、隣の配管が見える
水作60を設置した36cm水槽。写真:SUIKEI

水作60を使って感じたこと

薄く、内部が見えない。見た目のすっきり感が気に入った

運営者が使っているのは、水作コンパクトオートヒーター60(AH-82)。設置した水槽はADAの幅36×奥行22×高さ26cmです。実際の感想は「薄くて中身などが見えないし、スタイリッシュで使いやすい」。黒い板状の本体で、機材の内部が目に入らないところを気に入っています。

水草や石だけでなく、機材の見た目も整えたい人には、この外観が選ぶ理由になります。ただし、薄いから置き場所を考えなくてよいわけではありません。写真のように配管や吸盤が並ぶと、本体の周りにも空間が必要です。掃除のときに手を入れられるか、取り外せるかも確認したいところです。

これは見た目・使い勝手の感想です。60Wモデルの表示対応水量は約10〜18L。今回の実水量は未確認なので、36cm水槽全般への適合や保温性能を保証する例ではありません。

水作60の仕様・注意点・購入先を確認する ↓
30cmキューブ水槽に設置したEVERES AR80。横長のカバーと両端の吸盤、水草との位置関係
AR80を設置した30cmキューブ。写真:SUIKEI

AR80の設置例

30cmキューブで、横長の本体がどう見えるか

こちらは運営者の30cmキューブ水槽に設置したEVERES プリセットオート AR80です。写真では、横長のカバーと両端の吸盤が見えます。水作60の板状の外観とは異なり、カバーの開口部から内部が見えるつくりです。

選ぶときは「どちらがおしゃれか」だけでなく、自分の水槽のどこに置くかを考えてみてください。機材の存在感を抑えたいなら外観を、横方向の空間を使いたいなら本体と吸盤の幅を確認。水草で隠す場合も、点検や取り外しができる余白を残せるかが大切です。

箱でAR80・80W・約26℃・対応水量約10〜30Lの表示を確認。水作と同条件で温度を測った比較ではありません。設置方向や周囲の空間などの条件は、各製品の説明書に従ってください。

AR80の仕様・注意点・購入先を確認する ↓
運営者の水槽内で、緑色の配管の横に設置されたスタンディ80。本体カバーと上へ伸びるコードが見える
スタンディ80を設置した運営者の水槽。配管やコードとの位置関係も確認できます。写真:SUIKEI

運営者の水槽から

実際に置くと、ヒーターだけでなく配管とコードも並ぶ

こちらは運営者が使用しているスタンディ80の設置写真です。単体の商品写真と違い、配管の横に本体が収まり、コードが上へ伸びる様子が分かります。「本体が小さいか」だけでなく、すでに入っている機材と一緒に置く場所を考えるための参考にしてください。

写真を見ながら確認したいのは、吸盤を付け直すときに手が入るか、カバーの汚れを掃除できるか、コードがフタに挟まれないか。レイアウトの奥に隠す前に、日々の点検や取り外しまで想像すると選びやすくなります。

この1枚では水槽全体の水位や水流、実際の温度は確認できません。設置方向の適否や保温性能を判定した写真ではなく、本体・配管・コードの見え方を伝える例です。

GEXの20×20cm水槽に設置したヒーターとスポンジフィルター、水草の位置関係
GEXの20×20cm水槽での設置例。写真:SUIKEI

小型水槽・23℃固定の使用例

小さな水槽では、本体だけでなく隣のフィルターも見る

運営者のGEX 20×20cm水槽で使用している、メダカ元気 オートヒーター20です。写真では水草の奥に本体があり、隣にはスポンジフィルターが収まっています。小型水槽では、このように機材を一緒に置いたときの余白を見ると、購入後の姿を想像しやすくなります。

この機種は23℃固定。水作60やAR80の約26℃固定とは目的が異なります。小さいから選ぶのではなく、まず飼育したい生体や目的に設定温度が合うかを確認しましょう。温度を変えたい場合は可変式も比較対象です。

提供された箱は「約8Lまで」、現在のメーカー公式ページは「約12L以下」と表示が異なります。今回の水槽の高さ・実水量は未確認。購入する現物の箱・説明書を優先し、この写真だけで適合や設置の安全性を判断しないでください。

メダカ元気20の仕様・注意点・販売先を確認する →

定規を持って、水槽の前で確認する3か所

  1. 本体を置く余白

    本体寸法の長方形を紙に描き、水槽の外から当てます。見え方の目安にはなりますが、設置方向・最低水位・周囲の空間は説明書で別に確認。水流を遮るほど石や水草で覆って隠さないでください。

  2. コードが通る経路

    本体から水槽の縁、調節部、コンセントまでを別々に測ります。最短距離ではなく、フタの切り欠きや水滴がコンセントへ流れ込まない取り回しを含めます。コードをフタで挟む配置は避けます。

  3. 掃除と換水のときの水位

    普段は水中でも、換水で露出する配置は管理に注意が必要です。作業前は電源を抜き、機種指定の冷却時間を守ります。外しにくい奥へ押し込まず、吸盤やカバーを点検できる場所を選びましょう。

水流・水温計・最低水位の設置図を見る ↓

メーカー公表値を比べる

メーカー公式表示に基づく10〜150L向け水槽ヒーター10製品の比較
製品公式適合W数温度選ぶ理由
水作 コンパクト60約10〜18L60W26℃±1.5℃新しい小型・カバー不要設計
エヴァリス AR5010〜20L50W25.5〜27℃日本製・20L以下の固定式
エヴァリス AR8010〜30L80W26℃±1.5℃30cmキューブの固定式
GEX ヒートナビ80約26L以下80W15〜32℃30cm前後の可変式
エヴァリス AR10020〜40L101W26℃±1.5℃45cm規格の固定式
エヴァリス AR15030〜60L150W26℃±1.5℃標準60cmの固定式
GEX ヒートナビ160約64L以下160W15〜32℃標準60cmの可変式
エヴァリス AR20040〜100L200W26℃±1.5℃60cmワイドの固定式
GEX ヒートナビ220約110L以下220W15〜32℃60cmワイド〜75cmの可変式
GEX ナビパック300約150L以下300W15〜35℃90cm・交換式の別体サーモ
03

水作・エヴァリス・GEXは、温度の変え方と置き場所で選ぶ

水作 コンパクトオートヒーター 60の商品画像
水作 コンパクトオートヒーター 60。商品画像:PALMY EXPRESS/楽天ウェブサービス提供。実使用写真ではありません。

小型水槽では、ヒーターを置くと植栽や泳ぐ場所がどれだけ残るかが気になります。水作コンパクトオートヒーター60はキスゴムを含め幅45×奥行25×高さ120mm。細長い筒型と形が異なるため、購入前にこの大きさの紙を切り、水槽の外から当ててみると配置を考えやすくなります。ただし適合は約10〜18L。小さい本体が収まることと、その水槽を保温できることは別です。

26℃前後が飼育種に合い、温度を変える必要がなければ、エヴァリスARシリーズの固定式も候補です。AR50・80・100・150・200から水量に合うものを選べます。水作60とAR50を比べる場合は、60Wか50Wかという数字だけでなく、適合上限と形、指定された設置方向を照合します。日本製であることは選択理由の一つですが、それだけで耐久性や温度精度が他製品より優れるとは断定しません。

設定温度を変えたいならGEXヒートナビの可変式へ進みます。温度を変えられる利点は、魚種に合わせた管理を選べること。一方でダイヤルの設定を確認する作業は増えます。価格が高い方を買えば安心、ではなく、固定温度で困らないかを先に考えると必要な機能を選べます。

参照:水作「コンパクトオートヒーター 公式仕様」

参照:GEX「ヒーターシリーズの方式比較」

04

熱帯魚とネオンテトラは、26℃固定でよいかを先に確認する。

ネオンテトラを含む小型カラシンは、キョーリンの飼育解説で適水温24〜28℃と案内されています。この範囲だけを見れば26℃固定式は合わせやすい一方、混泳では他の魚やエビの適温も重ねて考えます。「熱帯魚だから26℃」ではなく、水槽内の全種が無理なく過ごせる重なりを探すのが先です。

固定式は設定ミスが少なく、初めての熱帯魚水槽には扱いやすい選択です。ただし夏に水温を下げる機能はなく、病気の治療温度を自由に作れるわけでもありません。温度変更の可能性があるなら、最初からGEXの可変式を選ぶ方が買い直しを減らせます。

05

メダカは、冬だから必ず加温するわけではない。

メダカは熱帯魚と同じ前提でヒーターを選びません。屋外で季節に沿って越冬させる水槽と、室内で繁殖や稚魚育成を続ける水槽では目的が違います。GEXは室内で23℃管理する例を案内していますが、加温しない越冬も一般的です。この記事ではメダカ用ヒーターを主役にせず、「何のために冬も活動させるのか」が決まった場合だけ候補にします。

加温飼育を始めると、餌、照明時間、水換え時の温度合わせも冬の低水温管理とは変わります。単に寒そうだから急に23〜26℃へ上げず、現在の水温と目的を確認します。メダカ専用の23℃固定式が必要な人は、別記事の時期・温度ガイドから条件を詳しく確認してください。

06

テトラ製ヒーターは、同じW数でも適合水量を照合する。

テトラの26℃ミニヒーターは50Wが20L、100Wが40L、150Wが60L、200Wが100L以下という分かりやすい固定式の展開です。周囲気温15℃以上という条件も明示されています。エヴァリスARシリーズと適合水量が近いため、実売価格、設置方向、本体寸法、在庫を同じW数で比較できます。

今回の推奨軸は、固定式なら日本製でサイズ展開の揃うエヴァリス、小型なら新しい水作、可変式ならGEXです。ただしテトラを除外する理由はありません。すでに同シリーズを使っている、縦置きしたい、購入店で交換品を確保しやすい、といった条件があればテトラが適することもあります。ブランド名だけで優劣を決めないことが大切です。

07 / 設置で性能を引き出す

ヒーターは水流の中へ。水温計は反対側へ。

ヒーターのすぐ隣が26℃でも、水槽の反対側が22℃なら保温できているとはいえません。フィルターの吐出口または吸水口付近など、水が動く場所へ設置し、温めた水を水槽全体へ回します。エヴァリスAR200のように横向き指定の製品もあるため、見た目だけで縦置きへ変えず説明書を優先します。

水温計はヒーターの隣ではなく反対側へ。設置初日は朝、日中、就寝前の3回、その後も最低・最高水温を記録すると、能力不足や温度むらに早く気づけます。サーモスタットの目盛りは水槽全体の実水温ではありません。

フィルターの水流内にヒーターを置き、反対側の水温計で確認する設置図
設置方向、最低水位、換水後の再通電時間は各製品の説明書を優先してください。
水が動く場所へ

吐出口または吸水口の近くへ設置し、温めた水を循環させます。

底床へ埋めない

換水や蒸発でも露出しにくく、指定された向きで固定します。

反対側で測る

ヒーターから離れた位置に水温計を置き、温度むらを確認します。

08

換水、空焚き、交換時期。買った後の安全まで決める。

換水では、最初にヒーターを含む電気製品の電源を切ります。水位を戻し、ヒーターが完全に水中へ入り、製品ごとの待機時間を守ってから再通電します。空焚き防止や温度ヒューズは重要な安全機能ですが、作動すると再使用できない機種もあります。安全機能を、電源を切らなくてよい理由にはしません。

購入日と使用開始日を本体コードのタグや管理表へ残します。GEXは安全案内で約1年を交換目安としており、エヴァリスもコード、カバー、キスゴム、水温計を含む定期点検が前提です。予備を買うなら同じW数だけでなく、サーモスタットの有無と設置方法まで一致させます。

09

GEXは現行品か、旧回収対象品かまで確認する。

GEXは旧セーフカバーヒートナビSH80・120・160・220について回収案内を出しています。この記事で比較しているのは現行のNEWセーフカバーヒートナビ80・160・220です。中古品や長期保管品では、商品名が似ていても同じ製品とは限りません。

購入画面で「NEW」、型番、JAN、サーモスタット部の外観が公式ページと一致するか確認します。手元の製品が対象か迷う場合は通電せず、GEXの回収案内を照合してください。数百円の差より、現行品を確実に選ぶことを優先します。

10

電気代はW数だけでなく、通電する時間で比べる

月間電力量の理論上限は「W数÷1000×24時間×30日」です。ただしヒーターは設定温度へ達すると通電を止めるため、実際の使用量は室温、水量、フタ、設定温度、設置場所で大きく変わります。150Wより200Wの方が、常に3分の1高い電気代になるとは限りません。

たとえば150Wが一日8時間相当通電したと仮定すると、30日で36kWh。電気料金を仮に31円/kWhと置けば約1,116円です。これは実測ではなく計算例です。一日24時間通電の上限計算と、実際の月額を混同しないでください。契約の単価と通電時間が違えば結果も変わります。

まず一週間、最低・最高水温と室温を記録します。必要ならワットチェッカーで実測し、フタの隙間、冷たい窓からの距離、夜間の室温を見直します。能力不足の小さいヒーターを長時間動かす節約は、安全にも水温安定にもつながりません。

11

60cmで150Wと160Wに迷ったら、10Wの差より温度設定を見る

エヴァリス プリセットオートヒーター AR150Wの商品画像
エヴァリス プリセットオートヒーター AR150W。商品画像:charm 楽天市場店/楽天ウェブサービス提供。実使用写真ではありません。

標準的な60cm水槽でよく迷うのが、エヴァリスAR150とGEXヒートナビ160です。この比較では「10W大きい方がよく温まる」と決めるより、固定式でよいかを先に考えます。水槽内の全魚種に26℃前後が合い、設定を動かさないならAR150。設定温度を自分で選びたいならヒートナビ160が候補です。

適合上限も同じではありません。AR150は60Lまで、ヒートナビ160は約64L以下が目安です。60cm水槽でも背が高いものや奥行きが広いものは、この範囲を外れることがあります。水槽幅だけで買い物かごへ入れず、水量と設置環境を最後に照合してください。

購入後に必要なのは、別の水温計で実際の水温を見ることです。固定式でも可変式でも、ヒーターに近い場所だけを測ると水槽全体の状態を見落とします。反対側など離れた位置で確認し、初日は特に暖房を止めた後の変化を記録しましょう。

12

90cmは、ヒーター単体とサーモ付きセットを取り違えない

GEX セーフカバー ナビパック SH300の商品画像
GEX セーフカバー ナビパック SH300。商品画像:charm 楽天市場店/楽天ウェブサービス提供。実使用写真ではありません。

GEXナビパック300のような別体式セットは、ヒーターとサーモスタットが別々になっています。消耗するヒーター部分を交換できることが利点ですが、通販では交換用ヒーター単体も並びます。安い商品を見つけても、温度制御をするサーモが付属するかを先に確認してください。

この製品の適合は約150L以下です。90×45×45cmなら満水計算で約182Lあり、「90cm用」という言葉だけでは適合しません。水量や室温が条件を外れるなら、このセットを無理に選ばず、メーカーや専門店に構成を相談します。

交換用を買う際も、サーモの許容容量と対応する接続を確認します。使える部品を分けて交換できる仕組みであって、どのヒーターでも自由に足せるという意味ではありません。商品名とセット内容を見比べ、予備品にも購入日を残すと管理しやすくなります。

参照:GEX「セーフカバーナビパック120〜300 取扱説明書」

FAQ

購入前によくある質問

30cm水槽は50W・60W・80Wのどれを選びますか?

薄型30cmで10〜18Lなら水作60W、20L以下ならエヴァリスAR50、30cmキューブの24〜27L前後ならAR80を最初に比べます。温度を変えたい場合は約26L以下のGEXヒートナビ80を検討します。必ず実水量と公式適合を照合してください。

45cm水槽のヒーターは何W必要ですか?

約35〜40Lの標準的な45cm規格なら、エヴァリスAR100の20〜40Lが比較の基準です。奥行きや高さで40Lを超える場合があるため、横幅だけで100Wと決めません。

60cm水槽は150Wと160Wのどちらを選びますか?

標準60cm・60L以下で26℃固定ならエヴァリスAR150、約64L以下で15〜32℃へ変えたいならGEXヒートナビ160が基準です。10Wの差より、固定式か可変式かで選びます。

60cmワイド水槽は200Wと220Wのどちらですか?

実水量100L以下で26℃固定ならエヴァリスAR200、110L以下で温度を変えたいならGEXヒートナビ220が候補です。60×45×45cmは計算上約121Lなので、実水量が上限内か必ず測ります。

90cm水槽は300W一台で足りますか?

GEXナビパック300は公式適合が約150L以下です。90×45×45cmは満水計算で約182Lになるため、90cmという横幅だけでは足りると判断できません。実水量が150Lを超える場合はメーカーや専門店へ相談してください。

ネオンテトラの水槽は26℃固定でよいですか?

キョーリンは小型カラシンの適水温を24〜28℃と案内しており、26℃は範囲内です。ただし混泳する全魚種の適温、水温計の誤差、夏の高水温まで含めて判断します。ヒーターには冷却機能がありません。

メダカに水槽ヒーターは必要ですか?

冬だから必須ではありません。屋外で季節に沿って越冬させるのか、室内で繁殖や稚魚育成を続けるのかで判断が変わります。加温する目的が決まった場合だけ、23℃前後の専用品や可変式を検討します。

水槽ヒーターは一年中つけたままでよいですか?

必要な期間は飼育種と室温で変わります。GEXは金魚・メダカについて気温18℃以上の季節は取り外す節電案内を出しています。取り外す際は電源を切り、説明書の冷却時間を守ってください。

水槽ヒーターは毎年交換しますか?

製品ごとの説明書を優先します。GEXは約1年を交換目安として案内しています。購入日と使用開始日を記録し、コードの硬化や変色、吸盤、カバー、実水温の変化も点検してください。

ヒーターを2本に分けた方が安全ですか?

大型水槽では温度むらや故障時の影響を分散できる場合がありますが、合計W数、サーモスタットの許容容量、センサー位置、コンセント負荷を設計する必要があります。自己判断で増設せず、メーカーまたは専門店へ確認してください。