破損や異臭がないことを確認してから、別の水温計でも測る
設定温度と水温計の表示が違っても、直ちに故障とは限りません。GEXは、ヒーターと水温計それぞれの精度誤差が重なると、設定値と表示に2〜3℃の差が出る場合があると案内しています。水温計をヒーターのすぐ隣へ置くと、温まった局所だけを測ってしまいます。
水槽の反対側、できれば中層付近で測り、別の水温計も使って朝・日中・就寝前の値を残します。魚が水面で呼吸している、動きが鈍いなど異常がある場合は、数値の確認だけで様子を見続けず、購入店や専門家へ相談してください。
- ヒーターの反対側で測る
- 別方式の水温計でも照合する
- 測定時刻と室温を一緒に残す
- 設定値だけを実水温として扱わない
通電表示は、数分ではなく数時間の変化と一緒に見る。
水槽用ヒーターは急激な温度変化を避けながら加温し、設定温度へ近づくと通電を止めます。ランプが点いたり消えたりすること自体は異常とは限りません。設置直後に数分だけ見て「弱い」と判断せず、メーカーの説明書に従い、数時間単位で水温の推移を確認します。
ただし、設定水温から大きく離れているのに通電表示が一度も点かない、ブレーカーやコンセントを確認しても反応しない場合は、抜き差しを繰り返しません。水位低下や換水時に空気中へ露出した履歴がないか確認し、電源を切った状態でメーカー窓口へ相談します。
ヒーターの周りだけ温かいなら、能力より先に水流を確認する。
フィルターやエアポンプが止まっていると、温められた水が水槽全体へ回りません。ヒーター周辺だけが設定温度へ達し、離れた場所が低いままでも通電が止まることがあります。フィルターの吐出口または吸水口付近など、水が継続して動く位置へ設置します。
石や流木の裏へ完全に隠す、底床へ埋める、水面近くへ寄せると、循環や水位低下の確認が難しくなります。製品が指定する縦・横の向き、最低水位、周囲に必要な空間を優先してください。
「30cm」「60cm」ではなく、底床を入れた後の実水量で照合する。
同じ60cm幅でも、60×30×36cmと60×45×45cmでは容量が大きく違います。水槽の公称容量から底床、石、流木、水面上の空間を引いた実水量を見積もり、製品ごとの公式適合水量へ収めます。W数だけが同じでも、メーカーが想定する使用条件は同じとは限りません。
適合上限ぎりぎりで、夜間の室温が低い、フタがない、水面の動きが強い場合は、設定温度へ届きにくくなることがあります。上位W数へ替える前に、飼育種の適温とメーカーの対応水量をもう一度確認します。
室温15℃未満、フタなし、窓際は放熱条件を変える。
GEXの製品説明では、周囲温度15℃以上や水槽フタの使用を適合条件として示す機種があります。部屋全体が15℃以上でも、窓際の冷気や空調の風が直接当たる場所では、水槽だけが冷やされることがあります。夜間の最低室温を水槽の近くで確認します。
フタは蒸発と放熱を抑えますが、照明や外掛けフィルターとの隙間、魚の飛び出し、結露への配慮が必要です。水槽を断熱材で囲む場合も、電源や水滴を覆わず、メーカーの安全案内を優先してください。
空気中へ露出した可能性があるなら、再通電で確かめない。
換水や蒸発で通電中のヒーターが空気中へ出ると、空焚き防止機能が作動し、再使用できなくなる製品があります。水温が上がらないからと、空の容器や手で触れて発熱を確かめるのは危険です。変色、ひび、コードの傷、焦げ臭さがある場合も使用を中止します。
換水時は先に電源を切り、メーカー指定の冷却時間を待ってから水位を下げます。水を戻した後は本体が完全に水中へあることを確かめ、指定時間を置いてから再通電します。安全装置があることを、通常手順を省く理由にはしません。
買い替えは、温度を固定するか変えるかまで決めてから。
測定、水流、設置、実水量、室温、フタを整えても温度が戻らず、製品の異常が疑われる場合は交換を検討します。熱帯魚を26℃前後で管理するだけなら固定式、季節や魚種に合わせて変えるなら可変式が候補です。大きいW数が上位という意味ではありません。
交換後も、水温計はヒーターの反対側へ残します。購入日と使用開始日を記録し、コード、カバー、キスゴム、通電表示、実水温を定期的に確認します。今の製品が公式適合内だったかを残しておくと、次回はW数だけでなく原因まで比較できます。
