「混泳できる」を、五つの条件へ分解する。
水槽の前で迷ったとき、まず魚の色ではなく成魚サイズを見ます。売り場の幼魚が小さくても、成長後に口へ入る大きさの魚は獲物になる可能性があります。次に水温とpHの重なり、気性、泳ぐ層、群れで落ち着くための数を確認します。五つのうち一つでも無理があれば、「温和」という説明だけで押し切らない方が安全です。
カージナルテトラはスペクトラム ブランズの図鑑で22〜28℃、pH6.0〜7.5、成魚約4cm。コリドラス・トリリネアトゥスは22〜26℃、pH6.0〜7.2、約5.5cmとされています。この二種なら数値上の共通範囲はありますが、それだけで成功が保証されるわけではありません。底面積、底砂、給餌、導入時の状態まで含めて判断します。
- 成魚サイズと口に入る体格差
- 水温・pH・硬度の重なる範囲
- 攻撃性と繁殖期の変化
- 上層・中層・底層の使い方
- 単独か群れか、必要な匹数
一匹ずつ多種類より、主役の群れを先に決める。
60cm水槽を華やかにしたくて、一匹ずつ違う魚を選ぶと、どの魚も本来の落ち着き方を見せにくくなります。まず中層を泳ぐ小型魚を一種類。その群れが無理なく泳げる余白を残し、底層が空いているならコリドラス類などを検討します。上層・中層・底層を埋めること自体が目的ではありません。
グッピー、プラティのように繁殖しやすい魚は、購入時の匹数だけで将来を計算できません。稚魚を残すのか、雌雄をどうするのか、増えた個体を最後まで飼えるかを先に決めます。コケ取りを期待する魚やエビも、コケがなくなった後の餌と飼育場所が必要です。



