週1回・3分の1を入口にし、水槽の状態で調整する
水換えの目的は、ガラスをきれいに見せることだけではありません。給餌や排泄に伴って水槽へたまる物質を外へ出し、新しい水と入れ替える作業です。水が透明でも、換水が不要とは限りません。一方、汚れて見えるからと毎回全量を入れ替えると、水温や水質を急に変えてしまいます。
週1回・3分の1は、落ち着いた水槽の管理を始める目安です。GEXのMeGreenでも立ち上げ初期とその後の換水を分けて案内しています。魚が多い、餌が多い、立ち上げ直後、底床やろ材を大きく変えた場合は、同じ周期へ固定できません。新規立ち上げは、別の立ち上げガイドで水質検査と導入日を確認してください。
最初は換水した日、抜いた量、水温、硝酸塩などの測定値と魚の様子を残します。数回の記録があれば、週末までに汚れが目立つのか、餌が残りやすいのかを比較できます。数値の適正範囲は飼育種と検査製品で確認し、すべての魚に同じ目標値を当てはめないでください。

何リットル抜く? 実水量からバケツの目盛りへ換算する
60×30×36cmの水槽でも、満水容量がそのまま飼育水の量になるわけではありません。水面の余白、底床、石や流木が入る分だけ実水量は少なくなります。立ち上げ時に注水した量を記録していればそれを使い、分からなければ概算から始めて排水量と水位を照合します。
たとえば実水量45Lなら、3分の1は15Lです。10Lバケツなら一杯半ですが、満杯まで運ぶのが難しいなら5Lずつ三回でも構いません。持ち上げられる量、排水先までの距離、床へこぼしにくい容量まで含めて決めます。バケツの上限と予定排水量の目印を分けると、途中で量を見失いにくくなります。
「水位を上から3分の1下げる」と「実水量を3分の1交換する」は、底床や素材がある水槽では一致しません。初回から厳密な数字を求めすぎる必要はありませんが、水位だけを目安にし続けず、何リットル抜いたかを記録しましょう。カルキ抜きは使用製品の表示に従って計量してください。
水を抜く前に、新しい水と電源の準備を済ませる
先に排水してから新しい水を用意すると、水温合わせを急いだり、フィルターやヒーターが露出した状態を長くしたりしがちです。注水する水を準備し、塩素処理と水温を確認してから排水へ進みます。急な水温変化を避けるため、手の感覚ではなく水温計で見比べてください。
冬は、水道水と水槽の温度差が大きくなりやすい時期です。いつもと同じ量でも、冷たいまま注げば水槽全体の温度を下げます。水中で測れる水温計を使い、換水用の水をよく混ぜてから比べましょう。水槽外の気温を拾いやすい外貼り式の表示だけで判断しないことも大切です。温度差と交換量の関係は、冬の水換えガイドの図解で確認できます。
水へ手を入れる前に電気機器の電源を切り、ヒーターはその機種の説明書どおりに冷却します。抜いてから電源を止めるのでは順序が逆です。水位が下がって露出しそうな機器も、換水時の扱いを確認してください。安全装置があるから通電したままでよいとは考えません。
カルキ抜きは商品ごとに使用量が異なります。「キャップ一杯」を別の商品へ流用しないでください。少量の換水では細かく計量できるかも選ぶポイントになります。洗剤の残る容器を使わず、飼育専用のバケツと計量器をまとめて保管しておくと作業が続けやすくなります。
プロホースは水槽の高さと、50cmの排水落差で選ぶ

底床の汚れも一緒に取りたいなら、水作プロホース エクストラのような底床掃除用の排水道具が候補です。Sは水槽の高さ30cmまで、Mは36cmまで、Lは45cmまで。水面から砂までの距離ではなく、水槽の製品寸法としての高さへ照合します。30cmキューブはS、一般的な60×30×36cm水槽はMが最初の候補です。
もう一つの条件は排水場所。説明書では、水槽底面からホースジョイントまで50cm以上の落差が必要です。水面やバケツの底から測るのではありません。低い台や床置きでこの条件を取れないなら、サイズだけを変更しても解決しません。購入する前に台とバケツの位置を見てください。
S・M・Lの写真、パイプ長、底床別の操作、吸わないときの確認は専用のプロホースガイドにまとめました。このページでは換水全体の段取りを決め、具体的な購入サイズは専用記事で最後まで確認するのがおすすめです。
砂利・砂・ソイルは、同じ深さまで掘らない
砂利は粒を残しながら内部の汚れを出す操作ができますが、細かい砂では砂そのものを吸い込みやすくなります。ソイルを同じように強くかき混ぜると粒が崩れ、水草の根元も動きます。底床掃除は、とにかく深く差し込む作業ではありません。
ソイルでは表面の残餌やふんを中心に、流量を絞って吸い出します。水草の根元を毎回掘り返さず、汚れがたまる手前や植栽していない部分を優先します。砂や砂利も、パイプの中へ上がる粒を見ながら流れを調整してください。どの底床でも掃除の途中に魚やエビを吸っていないか確認します。
まだ汚れが出るからと続けると、予定より多くの水を抜いてしまいます。決めた換水量になったら止め、残りの区画は次回へ分ける方法もあります。水槽全体の底床を一度できれいにすることより、毎回の水温と水質を急変させない管理を優先しましょう。
注水後は、水位・水温・機器の再始動まで確認する
新しい水を一気に底床へ落とすと、ソイルを巻き上げたり、水草を抜いたりすることがあります。皿や袋へ受けるなど水の勢いを弱め、植栽が動かない速度で注水します。魚を毎回別容器へ移す必要があるとは限りませんが、作業中に魚を追い回さず、ストレスの少ない方法を選んでください。
予定の水位へ戻ったら、ヒーターやフィルターが適切に水へ入っているかを確認して、機種の手順に従って再通電します。外部フィルターなら排水が戻ったか、水温計はいつもと大きな差がないか、魚が異常な呼吸をしていないかまで見ます。水を足したところで作業終了にしないことが大切です。
換水と全ろ材の交換を毎回一緒に行う必要はありません。ろ材の洗浄や交換は使用フィルターの説明書に従い、流量や汚れの状態で判断します。換水日、量、掃除した区画を残せば、次回に同じ場所を過剰に触らずに済みます。道具は洗って残水を処理し、次に取り出しやすい場所へ戻しましょう。
