「何日なら大丈夫」より、飼っている魚の条件を見る
旅行中の餌を調べると、数日なら問題ないという説明を見かけます。しかし成魚と稚魚、健康な個体と導入直後の個体、普段の餌や水温が違えば条件も変わります。全ての熱帯魚へ同じ無給餌日数を当てはめず、自分の飼育種と状態に合わせて考えてください。
出発前に多めに与えておけば、その分だけ留守番できるわけではありません。食べ残しや排泄による水質への負荷を増やすおそれがあります。普段の一回量と食べ切る様子を記録しておくと、給餌器を設定する場合にも、人へお願いする場合にも伝えやすくなります。
稚魚、療養中、痩せている魚、特殊な餌が必要な魚がいるなら、無人化の道具を買うより世話を頼める人を確保する方が先です。不在日数と今の状態を専門店へ具体的に伝え、管理方法を相談しましょう。

自動給餌器は、いつもの餌が安定して出るかで選ぶ

エーハイム オートフィーダー3581060は、乾燥餌の排出量をスライダーで調整する製品です。1日最大4時刻を設定し、各時刻に1回転または2回転を選べます。毎日4回与えることを推奨しているわけではありません。回数は魚と餌に合わせて決めます。
普段の餌で、容器へ何回か排出して量のばらつきを見ます。その後、実際の取り付け位置で水槽へ落ちるかを確認します。フレークと粒状餌では出方が違い、大きな餌や形状によっては詰まる場合もあります。旅行用に初めて買った餌へ同時に切り替えると、魚が食べるかと装置が動くかを一緒に判断することになります。
手動ボタンで一度出たから設定完了、ではありません。時刻設定、実際の回転、落下位置、残餌までを普段の飼育で確認してください。最低でも予定した給餌サイクルを複数回確認できる余裕を持ち、出発当日の開封は避けます。
湿気・固定・電池を、設置場所で点検する

水槽の上は、机の上とは環境が違います。水滴や結露、エアレーションのしぶきが餌の出口へ当たらないかを見ます。装置に空気循環の仕組みがあっても、どんな置き方でも餌が固まらないという保証ではありません。説明書の設置条件を守ってください。
ふたや照明と干渉せず、本体が落ちないように固定できることも大切です。給餌口が狭いと餌がふたの上へ残り、魚へ届かないことがあります。餌の落ちる範囲は実際に確認します。電池の状態、時刻、給餌設定を点検し、交換後に設定がどうなるかも説明書で確認します。
冬の留守番は、暖房を切った後の水温で考える

普段は暖房している部屋でも、不在中は室温が下がるかもしれません。外出前の暖かい昼だけを見ず、暖房を止めた後の朝の水温と室温を確認します。ヒーターの適合水量だけでなく、メーカーが想定する周囲温度も照合してください。
水位の減り方も数日記録します。帰宅までにヒーターや吸水口が指定水位を外れるなら、給餌器より先に見回りや補水の手配が必要です。フタや配管を変更したときは、変更後の状態で再度確認しましょう。
カメラで見られることと、故障に対応できることは別です。異常を見つけたときに誰へ連絡するか、その人が安全に何をできるかを決めておくと、見守りの仕組みが実際の対策になります。

世話を頼むなら、餌を小分けにして操作を絞る
人へお願いする場合は「少しだけ」では量が伝わりません。一回分を小分けし、与える日と時間、見てほしい水温、水位の目印を書きます。食べないから追加、元気がないから薬を追加、といった判断は頼まず、写真を送って連絡してもらう方が状況を共有しやすくなります。
ヒーターの設定や配管を触る操作は、普段から扱える人に限ります。連絡先、販売店、電源を安全に切る方法を伝え、ぬれたタップや漏電の疑いがあるときは触らないことも共有してください。作業を少なく明確にするほど、頼まれた人の負担も減ります。

出発前の大掃除と、帰宅後のまとめ餌を避ける

出発直前に全ろ材を交換したり、新しい魚を追加したりすると、変化を観察する時間がありません。必要な整備は日数に余裕を持って行い、その後も正常に水が回るかを確認します。留守番の準備は水槽を新品同様にする作業ではなく、いつもの安定した状態を続けるための作業です。
帰宅したら、まず魚の呼吸、水温、水位、フィルターの排水を見ます。餌が出ていなかったかもしれないからと、まとめて与えません。停電や機器停止の形跡があれば水質も確認し、異常の原因を切り分けてから通常管理へ戻します。